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タイトル:『人間失格』
著者:太宰治
出版社:新潮文庫
値段:286円(税別)
あらすじ後半が自殺以後に発表された、太宰文学の総決算ともいうべき作品。生きる能力を失い、なりゆきに任せ、廃人同様に生きる男の手記・・・それはこの世を去るに際してこれまで胸底にひた隠しに隠していた自分の正体を書き残した陰惨な自画像ともいうべきものである。
「いまは自分には、幸福も不幸もありません。ただ、一さいは過ぎてゆきます。」
(コピペ)
【知名度】☆☆☆☆☆
【読みやすさ】☆☆
【内容の質】☆☆☆
【総合得点】
70点(100点満点中)
※見方:☆☆☆☆☆-極上。☆☆☆☆-すばらしい。☆☆☆-普通。☆☆-そんなに。☆-最低。
ひと言太宰治の晩年の作品。太宰の代表作であり、『走れメロス』
『斜陽』と並んで有名である。(
⇒ほかの太宰治の作品記事を参照)
ちなみに堂本光一が主演したドラマ『人間失格』とは、内容的に何の関係もない。
大庭葉蔵を主人公として、展開するこの作品。「こいつよりも俺はまともな人生を送っている」と多くの一般読者に思わせる点で、いまだに読みつがれている作品ではある。
自伝的な作品であると評価され、そこにひそむダダイズムも論点の一つであるものの、この作品はあくまで小説である点を考慮にいれる必要があろう。
また、作中の「はしがき」と「あとがき」に見られる、作中の「私」と一歩おいた人間の存在も無視できない。
このような主人公の大庭葉蔵と離れた他者を物語りに盛り込むことによって、大庭葉蔵自身を客観的に見る目を意識せざるをえないだろう。
単なるダダイズムではなく、むしろそれさえも「道化」であるという哀しさを描いた作品ではあるまいか。
余談だが、彼は一度自殺未遂したあと、玉川上水で自殺した。
いまでも東京には、玉川上水駅というのが存在している。
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人間、失格。もはや、自分は、完全に、人間ではなくなりました。(『人間失格』より)
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